哲学者ジャン・ジャック・ルソーの「エミール」を漫画化したものになります。人はどうあるべきか、どう育てるべきか記されたのが「エミール」。
要は子育て本だと思っています。フランス革命版尾木ママ的な。
当時のパリの上流社会では、子育ては乳母や家庭教師のするものであって、親のするものではなかったようです。
そして大都会のパリという土地柄、そこで育つ子供達は自然との関わりを知らず、子どもとしての情緒を養う前に学業や大人の社交に巻き込まれて行きます。
子どもの発達、教育について、イラスト解説もあるからわかりやすい。
エミール分冊版/伊佐義勇/講談社/2巻P4:
エミールはルソーの教育を得て、人間として自立し社会へと巣立っていきます。
確かに、子どもは親の望み通りには育たないといいますけどね。だって別々の人間だもの。1人の意志を持った人間。これはルソーの「社会契約論」の方が詳しく書いてあります。
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